よく言われることですが、妊娠・出産は奇跡の連続です。
元気に育っているのを見るとついつい忘れてしまいそうになるけれど、奇跡の連続を起こして私のところへやってきてくれた子どもたち。
最近長女を叱りすぎているんじゃないかと自己嫌悪することもあって、妊娠するまでの記憶を振り返りたいと思います。
記録ではなく記憶なので欠けてしまったところや思い違いをしていることもあるかもしれませんが。
長女を出産したのは、挙式・披露宴から3年後でした。
結婚したのは29歳のとき。
今の時代では特別遅くもなければ特別早くもない年齢ではないかと思います。
子どもは早く欲しいと思っていましたが、私にはそもそも妊娠のチャンスが少ないことも分かっていました。
というのも、若い頃から生理不順だったのです。
基本的には月に一度やってくるものですが、私の場合、3ヶ月に一度あれば良い方です。
大学生の頃、年に2回しか生理がなかったことがあって、「さすがにヒドイと思わん?」と笑い話のつもりで友達に話したら、「お願いやから病院で診てもらって!私付き添ってもいいから!」と言われてしまいました。
その時はそんな大げさな〜、と思ったものですが、本気で私の身体を心配してくれるいい友達を持ったな、と感動したので、ひとえにその子を立てるために病院へ行ってきました。(さすがにひとりで行きました)
結果は異状なし。
ただただストレスや疲れですぐに周期が乱れるのだろう、とのことでした。
私、身体は丈夫な方やしそんなデリケートでもないと思っていたのでその診断結果には少し驚いたのですが、いやでもやっぱり丈夫ってこと?と納得もしました。
で、そうなるとどこが悪いわけでもないので改善の手立てもナイということに。
まぁ大学生の時ですから「煩わしいのが人より少なくてラッキー♪」程度のもので、本気で改善しようとも思っていませんでした。
ただ、異状なしという診断結果を得たことで私もホッとしましたが先の友達も安心してくれました。
そして月日は流れ、いざ子どもが欲しいと思った時に、やっぱり煩わしくても毎月生理がある方がよかったな〜…としみじみ思いました。
生理がある=排卵があるということではないけど(無排卵月経というものがあります)、生理がない=排卵がない、はその通りなので…。
排卵がなければ当然妊娠もしません。
しばらくは自然に任せるつもりもあったけど、現実問題としてやっぱり厳しい。
その時点で結婚から何ヶ月経っていたのか覚えていませんが、とりあえず病院へ行くことにしました。
そのための下準備として基礎体温を測ることに。
若い頃にも体調管理のために基礎体温を測っていたことがあったんですけど、間が空いたり起きる時間がバラバラだったりで測らなくなってしまった経緯があります。
でも今度は妊娠するためですし、社会人になって(結婚もして)規則的な生活を送るようになっていたので寝起きに基礎体温を測るのも問題なく続けられました。
で、ある程度記録を続けてから病院へ。
問診や診察もしてもらって、やっぱり身体に異常は無いという結果。
基礎体温のグラフも周期が非常に長いけど、高温層と低温層に分かれているし、排卵したと思われる頃から2週間が経つときちんと生理もやってきているので、まずは毎月生理がくるようにしましょう、と言われたのを覚えています。
それからは仕事のあと毎月病院へ行って排卵誘発剤を注射をしてもらい、生理がきたら服薬して、また病院へ行って、って感じでした。(多分…)
右の卵管が狭いことが分かって、通りやすくしてもらったりもしましたね。
私が結婚した時には既に子どもがいる友達や、妊娠している友達もいました。
私より後に結婚して先に出産した友達ももちろんいます。
いいな、羨ましいな、とは思いました。
私のところにも早く授からないかな、って。
子どもができなくて悩んでいるとか治療しているとかで他人の妊娠・出産報告に敏感になる人もいるようですが、そんなこと言い出したら生活出来ないじゃーん。って感覚だったので友達からの報告もウェルカムでした。
いや、羨ましかったけど。ホントに羨ましかったけど。
ちなみに病院へ通う以外にも葉酸サプリを飲んだり、家で作るお茶をルイボスティーにして職場へもルイボスのティーバッグを持って行ったりしてました。
『妊娠準備、妊活』とかで出てくる情報もいっぱい調べました。ネット社会は情報が溢れすぎてデメリットもあるけど、知りたいことをすぐに調べられるのはやっぱり便利です。
ところでその当時働いていた職場では、病院に行くために終業時間より30分早く帰らないと間に合わなくて時間有給を使わせてもらってました。これはとてもありがたいことでした。イヤミを言われたこともありません。
でもその職場、私の常識とかけ離れた部分も多々あって「こんなストレス満載で妊娠なんかできるわけないやろー!」って思ってました。
私は非正規雇用だったんですけどね、トラブル起こした他人の仕事までまわってきてたので妊娠する前後は残業三昧でした。同じく残業三昧になってた若い子と励まし合って乗り越えました(笑)
そんなこんなで紆余曲折経て、基礎体温が高温期に入って2週間を過ぎても生理がなく、体温も高いままが続いて、もしかしてもしかしてと期待する気持ちと、明日体温が下がって生理きちゃうかも…と期待しすぎないようにブレーキをかける気持ちと、市販の検査薬は生理予定日の1週間後から…!とはやる気持ちと。
色んな感情がぐるぐるしてでもやっぱり体温高いままやし!ネットで見たら生理予定日1週間過ぎてなくても陽性反応出たって人もおるし!でそわそわそわそわ。
それで確か、金曜日の夜に検査薬で調べたんですよ。
ダメで落ち込んでも翌日は土曜で休みやし、もし陽性反応が出たら夫と一緒に土曜の午前中に病院へ行こう、って。
それで陽性だったんですよね。「これ線(陽性反応のライン)出たよな?出とるよな?」って夫にも検査薬見てもらって。
嬉しかったなー。
すっごく嬉しかった。
まぁ翌日病院で、尿検査の結果は陽性で妊娠はしています、でもまだ胎嚢が確認できないので来週また来てくださいって言われちゃったんですよね。
基礎体温つけてたし、妊娠を心待ちにしてたからすぐに気付いて病院行ったらまだ何も見えなかった、っていうのはよくネットでも見かけました。私も仲間です☆
素直に1週間待って改めて病院で胎嚢を確認してもらって、先生や看護師さん、受付のお姉さんに「おめでとうございます」って言ってもらって。
針の先ほど小さい存在だったあの子が、今3歳を過ぎて笑顔で「おかあさんだいすち」(“き”の発音が苦手。)って言ってくれてるんだと思ったら、泣けてきました。
まだ3歳です。下の子が生まれてから、長女に対して多くを望みすぎていたかもしれません。
叱るべきところとそうでないところをもう一回見つめ直そう。叱る前に深呼吸をしよう。
私を母親にしてくれた長女。全身で甘えてきてくれる期間は短いって頭では分かっていてもなかなか存分に甘えさせてあげられていません。
今は幼稚園が夏休みで1日ずっと一緒に過ごすので、長女と向き合って話したり遊んだりする時間を今まで以上に作りたいと思いました。
コメント